2003. 9 京阪京津線

                            

           
   京阪京津線

スルット関西3Dayチケットという便利なフリー切符を購入したのを機会に普段行く機会の少ない所を
巡ってみた。
京阪京津線はその昔「びわこ号」なる連接車が大阪天満橋から大津まで直通で走っていた路線でも
あったが、京都市市営地下鉄の二条−醍醐間の開業に合わせて京阪三条−御陵の66/1000パーミル
急こう配で東山を越える区間が廃線となり、京阪電車が御陵から地下鉄に乗り入れるという型となって
しまい、本線とはレールが繋がらない全く別の路線となってしまった。
御陵からは地上に出て本来の京津線のルートを大津までたどるのである。山科から車庫のある四宮を
通り追分からは国鉄1号線に沿って逢坂山越えが始まる。
老舗のうなぎ屋のある大谷からトンネルを抜け、カーブのレールをきしませながら、やがて大津市内の
併用軌道区間に入る区間は京津線時代そのままで、廃線となった蹴上、御陵 間の九条山越えを彷彿
させてくれる。
車両はワンマンカーの地下鉄道乗入用の新車に入替わったものの、浜大津、坂本石山寺区間の石坂線
では京津線時代の車両が生き残っており、車掌が切符を販売する2マンスタイルのなつかしい情景が
残っていたことが心をほっと和ませてくれた・・・
                                      2003年9月 T・Y