写真撮影日 2005年2月17日 |
天竜浜名湖鉄道
鉄道趣味の対象といえば どうしても車両が中心となりがちであるが、鉄道の旅では車両とそれをとり巻く
路線の情景や鉄道の施設にも興味深いものが多く存在している。 前回の南海電鉄紀ノ川鉄橋に続いて
今回は第3セクターである天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅に残るターンテーブルとラウンドハウス訪問の旅となった。
新幹線掛川から入らずに 浜松から初訪問の遠州鉄道に乗り唯一の電機ED28を見てから終点の西鹿島まで行き、
ここから天竜浜名湖鉄道に乗り 目的地の遠州二俣へ到着するルートを選んだ。
ずいぶん広い構内だが ヤードがあったらしい新所原寄りは広場になっていて保存車らしきJNRのキハ20と
ナハネ20が手入れされないまま 荒れた状態で留置してあった、 掛川寄り目指す機関庫があるようで駅で
訪問を告げると親切にも運転区施設見学可能な鉄道利用証明書なるものを発行していただき徒歩10分ほどで
運転区事務所に着き、見学申込を済ませて構内に入る。
昭和15年の国鉄二俣線開業時に建てられたというターンテーブルとラウンドハウス等の施設は現役で使用
されており 鉄道の原風景を見るという国の有形文化財に登録されていることと周辺にある木造事務所の建物や
SL時代の名残りの給水塔なども見どころで、かつて全国で見ることのできた機関区の情景が天竜浜名湖鉄道では
今もなを生き続けているのであった。
2時間近くもゆっくりと構内を見学していると昼を過ぎてしまった。 列車はほぼ1時間ヘッドで運行されているので
列車を待つ間に 駅前に保存してあるC58389を撮影、 天竜二俣駅舎は国鉄時代のものを引き継いでおり
駅舎の一部はレストランになっていて ちょうど昼時とあって賑っていた、 鉄道利用のお客より駅前に車を
停めて利用するお客ばかりであった。
天竜浜名湖鉄道に乗ってみて気付いたことだが、新所原までの途中 西気賀の駅舎もフランス料理のレストラン
になっており 線路の横がすぐ湖面の浜名湖佐久米駅舎も喫茶店が営業しており さらに知波田では歯科医院と
併設の駅で 終点の新所原に降り立つと うなぎの蒲焼のいい香りが漂ってくる 駅舎の中に浜名湖名産の
うなぎ店が営業していておいしそうなニオイに誘われてつい足は店内へと向いてしまった。
天竜浜名湖鉄道では 駅舎をうまく利用し 鉄道利用客以外にも駅の利用方法を経営に取り入れていることは商売上手と言える、
各駅こだわりグルメの旅という企画も面白いのではないだろうか・・・・・・・うなぎを食べながらそんなことを考えてみた
2005.2/17 T・Y